Googleはどうやって利益を得ているの?
検索サービスに始まり、メールや地図、最近ではブラウザやOSまで無償で提供する
モンスター企業、Google。この企業は一体どこから利益を得ているんでしょうか?
気になったので調べてみました。
まず、Googleは一体どれくらいの利益をあげているのか?
本題に入る前に、Googleが得ている利益はどれくらいなのか調べてみましょう。
ITmedia Newsによると、Googleの2008年における純利益は
42億3000万ドルだったとされています。日本円に直すと約3764億円。
同年のソニーの純利益より(3694億円)よりちょっと上です。
売上高は218億ドル、日本円にして約1.9兆円。
三菱自動車や日本航空と同じぐらい、電通の1.8兆円よりちょっと上です。
ちなみにGoogleはまだ創業して10年ちょっとしか経っていません。
そんな若い企業が日本を代表する企業と肩を並べられるくらい稼いでいるというこの事実。
凄すぎてちょっと怖いものがありますね。
それでは、次はその利益が一体どこから来ているのか調べてみましょう。
一番の収入源は広告収入
GoogleのFinancial Releaseを見てみると、
Googleの2009年第3四半期の売上高は5945万ドルとあります。
そしてそのうちの97%にあたる5752万ドルが広告収入で得られたものであるとわかります。
つまり、Googleの収入の大部分は広告収入によって賄われているといえるでしょう。
では、それほどの収益を生み出すGoogleの広告とは一体どんなものなのでしょうか?
調べてみるとGoogleの代表的な広告サービスは「AdWords (アドワーズ)」と
「AdSense (アドセンス)」の2種類があることが分かりました。
まず、AdWordsについてですが、これはGoogleで何か検索したときに
画面上段や右側に出てくる広告のことです。

(例:Googleで「コーヒー」を検索をした画面)
AdWordsは宣伝をしたい企業などの営利団体が、自社の広告をGoogleの検索結果の
目に付きやすいところに配置することで宣伝効果を期待するものです。
ちなみに1クリックするたびに企業からGoogleに対して支払い(報酬?)が発生するようです。
次にAdSense。これはアフィリエイト に似たシステムです。
このブログの下段にもある「Ads by Google」と表示された広告がAdSenseです。
AdSenseはAdWords広告を自分のサイトやブログに貼り付けることにより
訪問者がこの広告をクリックするたびに、そのサイトやブログの管理者に
Googleから報酬が支払われるというシステムといえます。
ちなみにこのAdSenseに参加するためにはGoogleの審査をパスする必要があります。
さて、ここまでのことをまとめるとAdWordsは自分の宣伝をしたい人(団体)のためのサービス、
AdSenseは自分のサイトやブログに広告を載せてお金を稼ぎたい人のためのサービスといえます。
さて、ここでもう一度GoogleのFinancial Releaseに戻りましょう。
下のグラフはFinancial Releaseに掲載されていた情報を抜粋して簡単にまとめたものです。
グラフ左側が収入全体のうち、広告収入がどれくらい占めているかを表したものであり
右側が、それらの収入がどこから得られたものかを示すものです。

グラフ右側の青いエリア「パートナーサイトからの収入」とは、
正しくは「AdSenseを介したGoogleネットワークからの収入」と呼ばれます。
GoogleではAdSenseに参加し、自分のブログやサイト内にAdWords広告を設置している
ユーザを「パートナー」と呼び、そのサイトをパートナーサイトと呼びます。
そして、そのパートナーサイトに設置されたAdWords広告をクリックした際に、
そのAdWords広告を出した企業からGoogleに対して発生する報酬が
右側グラフの青色の部分というわけです。
そして今度は左側のグラフのトラフィック獲得コスト(パートナーに対して支払う報酬)を
見てみるとパートナーサイトからの収入と大体同じくらいだということがわかります。
つまり、AdSenseによりGoogleに発生する利益と同じくらいの額が
そのままパートナーに還元されていると考えていいでしょう。
右側グラフの「Google直営サイトからの収入」に関しては、詳細な情報は得られませんでしたが
おそらくGoogleが直接管理するサイト内に掲載されたAdWords広告を
訪問者がクリックしたことにより、広告掲載を依頼した企業などから
Googleに対して支払われた報酬、であると考えられます。
これが67%とあるので、Googleの収入の半分以上は自社サイト内の広告によって賄われている
ということがわかりますね。残りの3パーセントは、検索システム等を他社に提供して
得られるライセンス使用料などが挙げられるようです。
ようやくなんとなくGoogleが収益を上げている仕組みについてわかってきました。
最後にまとめておきたいと思います。
まとめ
・Googleは去年1.9兆円近くの売上を出した
・そのうちの97%近くが広告収入によるもの
・Googleの広告サービスには、Google直営のサイトに広告を配置して利益を上げるAdWordsと
パートナーサイトに広告を配置するAdSenceがある
・一番利益に貢献しているのはGoogle直営のサイトに設置されたAdWords広告から得られる報酬
現在、ユーザがGoogleで一回検索するたびに、Googleは12セントの利益を得ているとも言われます。
この先、この企業はどのように成長していくんでしょうか。目が離せません。
本日の参考になったサイト
・Financial Releases - Google
・ITmedia News
・そこが知りたい!検索エンジンの裏側 第6回 - INTERNET Watch
・企業価値検索サービス Ullet(ユーレット)
・Google アドワーズとアドセンスがネット広告を変えた - ホームページ作成をワープロ感覚で
・GoogleアドセンスとGoogleアドワーズの違い - シンプルアフィリエイト 稼ぐ収入サイトの作り方
・あなたがGoogleで検索する度に12セントがGoogleの収益に - GIGAZINE
モンスター企業、Google。この企業は一体どこから利益を得ているんでしょうか?
気になったので調べてみました。
まず、Googleは一体どれくらいの利益をあげているのか?
本題に入る前に、Googleが得ている利益はどれくらいなのか調べてみましょう。
ITmedia Newsによると、Googleの2008年における純利益は
42億3000万ドルだったとされています。日本円に直すと約3764億円。
同年のソニーの純利益より(3694億円)よりちょっと上です。
売上高は218億ドル、日本円にして約1.9兆円。
三菱自動車や日本航空と同じぐらい、電通の1.8兆円よりちょっと上です。
ちなみにGoogleはまだ創業して10年ちょっとしか経っていません。
そんな若い企業が日本を代表する企業と肩を並べられるくらい稼いでいるというこの事実。
凄すぎてちょっと怖いものがありますね。
それでは、次はその利益が一体どこから来ているのか調べてみましょう。
一番の収入源は広告収入
GoogleのFinancial Releaseを見てみると、
Googleの2009年第3四半期の売上高は5945万ドルとあります。
そしてそのうちの97%にあたる5752万ドルが広告収入で得られたものであるとわかります。
つまり、Googleの収入の大部分は広告収入によって賄われているといえるでしょう。
では、それほどの収益を生み出すGoogleの広告とは一体どんなものなのでしょうか?
調べてみるとGoogleの代表的な広告サービスは「AdWords (アドワーズ)」と
「AdSense (アドセンス)」の2種類があることが分かりました。
まず、AdWordsについてですが、これはGoogleで何か検索したときに
画面上段や右側に出てくる広告のことです。

(例:Googleで「コーヒー」を検索をした画面)
AdWordsは宣伝をしたい企業などの営利団体が、自社の広告をGoogleの検索結果の
目に付きやすいところに配置することで宣伝効果を期待するものです。
ちなみに1クリックするたびに企業からGoogleに対して支払い(報酬?)が発生するようです。
次にAdSense。これはアフィリエイト に似たシステムです。
このブログの下段にもある「Ads by Google」と表示された広告がAdSenseです。
AdSenseはAdWords広告を自分のサイトやブログに貼り付けることにより
訪問者がこの広告をクリックするたびに、そのサイトやブログの管理者に
Googleから報酬が支払われるというシステムといえます。
ちなみにこのAdSenseに参加するためにはGoogleの審査をパスする必要があります。
さて、ここまでのことをまとめるとAdWordsは自分の宣伝をしたい人(団体)のためのサービス、
AdSenseは自分のサイトやブログに広告を載せてお金を稼ぎたい人のためのサービスといえます。
さて、ここでもう一度GoogleのFinancial Releaseに戻りましょう。
下のグラフはFinancial Releaseに掲載されていた情報を抜粋して簡単にまとめたものです。
グラフ左側が収入全体のうち、広告収入がどれくらい占めているかを表したものであり
右側が、それらの収入がどこから得られたものかを示すものです。

グラフ右側の青いエリア「パートナーサイトからの収入」とは、
正しくは「AdSenseを介したGoogleネットワークからの収入」と呼ばれます。
GoogleではAdSenseに参加し、自分のブログやサイト内にAdWords広告を設置している
ユーザを「パートナー」と呼び、そのサイトをパートナーサイトと呼びます。
そして、そのパートナーサイトに設置されたAdWords広告をクリックした際に、
そのAdWords広告を出した企業からGoogleに対して発生する報酬が
右側グラフの青色の部分というわけです。
そして今度は左側のグラフのトラフィック獲得コスト(パートナーに対して支払う報酬)を
見てみるとパートナーサイトからの収入と大体同じくらいだということがわかります。
つまり、AdSenseによりGoogleに発生する利益と同じくらいの額が
そのままパートナーに還元されていると考えていいでしょう。
右側グラフの「Google直営サイトからの収入」に関しては、詳細な情報は得られませんでしたが
おそらくGoogleが直接管理するサイト内に掲載されたAdWords広告を
訪問者がクリックしたことにより、広告掲載を依頼した企業などから
Googleに対して支払われた報酬、であると考えられます。
これが67%とあるので、Googleの収入の半分以上は自社サイト内の広告によって賄われている
ということがわかりますね。残りの3パーセントは、検索システム等を他社に提供して
得られるライセンス使用料などが挙げられるようです。
ようやくなんとなくGoogleが収益を上げている仕組みについてわかってきました。
最後にまとめておきたいと思います。
まとめ
・Googleは去年1.9兆円近くの売上を出した
・そのうちの97%近くが広告収入によるもの
・Googleの広告サービスには、Google直営のサイトに広告を配置して利益を上げるAdWordsと
パートナーサイトに広告を配置するAdSenceがある
・一番利益に貢献しているのはGoogle直営のサイトに設置されたAdWords広告から得られる報酬
現在、ユーザがGoogleで一回検索するたびに、Googleは12セントの利益を得ているとも言われます。
この先、この企業はどのように成長していくんでしょうか。目が離せません。
本日の参考になったサイト
・Financial Releases - Google
・ITmedia News
・そこが知りたい!検索エンジンの裏側 第6回 - INTERNET Watch
・企業価値検索サービス Ullet(ユーレット)
・Google アドワーズとアドセンスがネット広告を変えた - ホームページ作成をワープロ感覚で
・GoogleアドセンスとGoogleアドワーズの違い - シンプルアフィリエイト 稼ぐ収入サイトの作り方
・あなたがGoogleで検索する度に12セントがGoogleの収益に - GIGAZINE
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